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China Joyレポート その2 2006年度

(前回の続き)

中国最大のゲームイベントの1つ、ChinaJoyの2006年(第4回)のレポートです。

1年前に参加した2005年のときとは違い、中国のゲーム市場の現状が多少なりともわかっていたので、出展している企業が今、業界のどのようなポジションにいるのかがわかって面白かったです。

まず、中国と日本のゲーム市場の最大の違いは、中国はオンラインゲームが主流である、というところです。日本ではファミコンから始まり、スーファミ、プレステ、プレステ2という流れが一般的でしたが、こちらではまず正規に販売が許可されていなかったり、許可されている任天堂の64やNDSなどがことごとく海賊版(コピー商品)の被害に遭っているため、日本のようなゲームのビジネスモデルが成り立たないという状況です。しかしオンラインゲームはコピーが出来ないので、中国ではオンラインゲームが普及したのでした。

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(話はそれて、このイベントのチケット販売所はなんとワゴン車! はじめ、ダフ屋かと思いましたよ……)

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(会場内は相変わらず人が多くて熱気に包まれていました)
会場に入るとまず昨年と違い、私は出展している企業ブースの名前が入ったロゴに反応しました。盛大ネットワーク、第九城市(ナインシティ)、騰網(QQ)といった会社は中国の大手オンラインゲーム会社で、市場では大きなシェアを誇っています。

これらの企業に共通するのは、自社でもゲームを開発しているものの、多くは海外、特に韓国やアメリカから中国国内での運営ライセンスを得て、それを中国国内で展開させているのです。リネージュやウォークラフトなどが人気です。

photo shanda
(盛大ネットワークのブース。昨年よりはコンパニオンの数が減少?)

photo QQ
(騰網のブース。中国で使用されているメッセンジャーソフト、QQはあまりにも有名)

photo 163
(網易のブース。ここも業界内では一定のシェアを持つ)

※第九城市は手元に良い写真がありませんでした


中国で展開されているオンラインゲームの大多数は、いわゆるMMORPGと言われているジャンルのことです。日本ではFF11がすごく有名です。仮想現実の世界を舞台にプレイヤーが果てしなく冒険をしていくというタイプのものですが、はっきり言って、中国国内のメーカーが出すものはどれも似たり寄ったりで、違いがよくわかりません。オリジナリティもそうですが、何より、そのゲームに対する制作スタッフのこだわりのようなものが見えてこないのです。

これはアニメやマンガについても言えることですが、ひとまずゲームに関しては市場があり、ビジネスモデルがある程度成立しているために、まだマシ、と言ったところでしょうか。

反対に日本の企業はどうかというと、今年も色々なところが出展していました。一番注目を集めていたのはやはり、ソニーのブースでした。まだ発売されていないプレイステーション3を一目見ようと、多くの中国のゲームファンたちが集まっていました。

photo sony
(PlayStation3と書かれたロゴ。中は暗幕で、PS3のデモ映像が流れていた)

photo ps3
(ブース周辺に展示されたPS3の商品を熱心に撮影するゲームオタクファン)

中国ではプレイステーション2が一度は正式に販売開始となりましたが、その数週間後にすぐ取り消しとなり、現在も中国国内での販売が認められていません。しかし並行輸入(密輸)で中国市場に入り、国内に入った時点で改造が施され、実質日本で発売された最新ゲームがほぼ、リアルタイムで遊ばれているのが現状です。街のブックスタンドで販売されているゲームの攻略雑誌は、ほとんどがPS2などのコンシューマーゲームに関するものです。ビジネスとしては成り立ってはいませんが、中国にも日本と同じようなゲーム文化の土壌はすでにあるのです。

ソニー以外の出展企業といえば、セガ、コナミ、光栄、スクウェアエニックスといった企業の姿が会場にありました。このとき光栄のブースでは、大航海時代Onlineや信長の野望Onlineといった、オンラインゲームでこれから中国市場に進出していくぞ!という意気込みのようなものを感じられましたが、まさか後日、満を持して投入した大航海時代が、運営会社がこけて失敗するとはこのとき、関係者も予想しなかったことでしょう。

photo koei
(出展ブースは大きな船を模した作り。きっとお金がかかっていただろうと思われ)


そのほかセガやコナミなどはサクラ大戦やウイニングイレブンといった中国でもメジャーなタイトルを持ってきていましたが、目的がよくわかりませんでした。なぜなら中国ではどちらのタイトルも正式な販売はされていませんから。

そもそもこのイベントの主催は、政府機関の『新聞出版総署』というところが入っているのですが、ゲームとはあまり関係の無い機関なのです。それならむしろ文化部が主催する『中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』に参加したほうが、あとあとの経営戦略につながるように思うのですが、きっとこれは業界関係者でなければわからない事情があるのでしょうね。

さて、次はいよいよ2007年のイベントの様子を紹介しますが、その前に一つ。写真を撮り忘れたので見せることができませんが、出展していた企業の中に『久遊網』というオンラインゲーム会社がありました。ここ1〜2年で急成長してきた会社なのですが、何で急成長したか、次回ご報告したいと思います。


(関連リンク)----------------------------------------
「大航海時代Onlineの中国現地運営会社が一夜にして消える」
http://blog.livedoor.jp/kashikou/archives/51000909.html

http://www.4gamer.net/news.php?url=/specials/chinajoy2006/chinajoy2006.shtml
(オンラインゲーム & PCゲーム 情報サイト )

「チャイナジョイでみつけたちょっと過激なアジアンビューティー 」
http://www.famitsu.com/game/news/2006/07/30/103,1154224549,57785,0,0.html

盛大ネットワーク
http://www.shanda.com.cn/

第九城市(ナインシティ)
http://www.the9.com/

騰網(QQ)
http://www.qq.com/

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