※4ヶ月前に
『上海2大アニメイベントの対決』という投稿を行ったまま、そのままほったらかしになっておりました……。
結論から言うと予想通りのイベント内容で、興行結果は詳しく発表されていないのでわかりませんが、少なくとも公言しているような『中国のアニメ・マンガを育てよう』という類のものではありませんでした。ただ一つだけ光明があったとすれば、それは海賊版の販売が激減し、ほとんど見当たらなかったと言ってもいいぐらい改善されていたということでしょう。これには日本から来ていた玩具メーカーの関係者もちょっとビックリしておられました。
(この『8万人スタジアム』の入り口は実はフェイク。本当はこのゲートを通ってずっと奥に学校の体育館みたいなところがあり、そこが会場の『2006上海カートゥーン総動員』)
(昨年に引き続き上海展覧中心で行う『第2回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』。同じくSEGAの大きな看板が。)
『2006上海カートゥーン総動員』の目玉は中国で正式に放送された『テニスの王子様』をこれでもかっ!というぐらい前面に押し出した感じでした。予定されていた声優の方も招待されていたようで、出演日は入場制限でイベント会場に入れなかった子たちでごった返していたんだとか。後日地元のアニメチャンネルで放送されていた会場の様子と独占インタビューの様子で知りました。(関係者口から行こうとしたら、当日寝坊してしまいました……)
(会場はテニプリだらけ)
(招待されていた声優さんは主人公、越前リョーマ役の皆川純子さんと桃城武役の小野坂昌也さん)
一方の『第2回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』。会場内のゲームは入場料さえ払えば後は無料でプレイできるとはいえ……
(
完全にゲーセン状態)
(初日は昨年、一世を風靡した国民的オーディション番組で優勝した李宇春がゲストで登場。一応このオーディション番組に登場したアイドルたちをテーマにしたゲームの発表会を兼ねているようだったけれども……。チケットを買わずに出待ちをするファンの子達の目的は果たして……)
今回この2つのイベントの主催者は、もともと仲良く手を組んで、一緒にイベントを開催する予定だったそうです。ただ条件面で折り合いがつかなかったのでしょう、こうして2つに別れ、一番割りを食ったのは日本企業だったのではないでしょうか。テニスの王子様の中国ライセンスの窓口となっているADKはどちらのイベントにも出展しており、両主催者のメンツをつぶさないよう配慮したものと思われます。そしてSEGAやKONAMIといったゲーム会社系は経営に直接関係のある文化部主催のイベント(『第2回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』)に出展することで、今後の業務を円滑に進めようとしているのでしょう。
掲載した写真はごく一部ですが、どこを見渡してもあまり中国テイストのアニメ・マンガはありません。『第2回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』では一部、中国国内のマンガ家の作品展示がありましたが、「スペースが余るからとりあえず置いとけ」、みたいな扱いです。
もうこれまですでに10以上の中国のアニメイベントを見てきたわけですが、よくわかるのは『主催者はチケットの売り上げで儲けよう』としていることです。最近はさすがに本当のアニメファンたちはわかってきているようで、『
漫展是骗人的东西(アニメイベントは人を騙しているところだ)』と言った声もあります。
この2つのアニメイベント、あえて勝者・敗者を決めるなら、テニプリのオリジナルグッズを作るなど、ガンガン攻めていった『2006上海カートゥーン総動員』に軍配が上がるのではないでしょうか。ただし、中国のアニメ・マンガの発展のため〜という、自分たちが持っている最大の使命はどこへやら……と責めても仕方のない事情があるのですが、それはまた次回に。
Qアナタの予想、その事情とは?
1.中国国内に面白いコンテンツがない。
2.中国国内の番組だと視聴率が取れない。
3.広告が付かない。
4.本当にアニメの発展に必要なものを政府はわかっていない。
(次回へ続く)
(関連リンク)---------------------------
『2006上海カートゥーン総動員』
http://www.shanghaiaf.com/
(公式ホームページ)
『第2回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』
http://www.intl-cg.com/
(公式ホームページ)
昨年のレポート『第1回中国国際マンガ・アニメ・ゲームフォーラム』
http://dashan.jugem.cc/?eid=183
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突然メール失礼しました。
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