中華圏のアニメ・マンガに関する情報を、できるだけわかりやすく整理してお伝えします。
第10回中国国際動漫節(中国アニメフェア)の来場者は、公式ウェブサイトの発表によると138.2万人。昨年は123万人であったとか。第1回の入場者は120万人という発表だったので、年々増え続けているということか。
そのほか参加した企業の数や、イベント中に契約成立した作品数などの数字が挙がっている。しかしその数字は、現在の中国アニメ産業の規模を語るための指標としてはアテにならない。なぜなら、この約10年、「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤン)」以外にビジネスとして継続している作品はないからだ。
そんな現状を客観的に述べた記事が「浙江在线 - 今日早报」に掲載されていた。記事によると、今年のアニメフェアにスパイダーマンやアイアンマンが登場し、いっそう国際的になってきたが、そのような作品が中国のアニメ市場を占めている現状を指して「杭州が『動漫之都(※直訳:アニメのシティ)』になったと言えるだろうか」とのこと。
アニメフェアでの中国動画学会会長の余培侠氏のコメント「中国はまだ、国際的に影響力のあるアニメブランドを、一つも生み出してはいない」が、発表された数字よりも現実的な、中国アニメのいまを物語っているのではないだろうか。
「アニメフェアの来場者、136.2万人」(公式ウェブサイト)
http://www.cicaf.com/xwzx/content/2014-05/04/content_5267921.htm
「アニメフェア閉幕、杭州産のアニメ映画2作品が上映」(浙江在线 - 今日早报)
http://zjnews.zjol.com.cn/system/2014/05/04/020003636.shtml
「(※2013年)アニメフェアの来場者、123万人」(人民网−人民日报)
http://media.people.com.cn/n/2013/0503/c40606-21351436.html
4月28日から5月3日まで、浙江省杭州市で行われていたアニメフェアは閉幕。どんな様子だったかを調べようと検索したら、真っ先にヒットしたのが「水手服爺爺」という中国語。何の意味か、と思ってリンク先をたどったら「セーラー服おじさん」のことだった。どうやらアニメフェアにコスプレして参加していたとのこと。
私はセーラー服おじさんこと、小林さんとは9年前初めてお会いした。当時私は世界コスプレサミットの2005年の中国代表を引率するかたわら、小林さんは路上でコスプレイヤーの写真をバシバシ撮っていた。そんな小林さんと会話し(何がきっかけだったか忘れてしまったが)、私が持参した中国人コスプレイヤーの写真集を渡したことがある。そして、翌2006年も同じく世界コスプレサミットの中国代表を引率していた私は、路上にいた大勢のカメラマンの中から小林さんを見つけ、新しい写真集を渡した。
その後お会いすることはなかったが、私が購読していたメルマガ「日刊デジタルクリエイターズ」の執筆者の一人「GrowHair」さんと小林さんとが同一人物だったことを後日知った。私はバラエティ番組をあまり見ないので、セーラー服おじさんの活動もそのメルマガで知る。
中国のアニメファンの目に、セーラー服おじさんはどのように映っていただろうか。ウェブ上のニュース記事の写真からは楽しそうな雰囲気が伝わってくる。これは私の主観かもしれないが、中国は、新しいモノ・コトに対してかなり寛容だと思う。中国版「セーラー服おじさん」が現れるのも時間の問題かもしれない。
ニュース一覧 ※中国語サイト(写真付き)
http://www.qianzhan.com/fashion/detail/295/140504-95b8ccd4.html
http://msnphoto.eastday.com/2013slideshow/20140504_6/index.html
http://www.gywb.cn/content/2014-05/04/content_704308.htm
中国国際動漫節(中国アニメフェア)公式ホームページ
評価:
--- ナムコ ¥ 3,800 (2008-04-24) コメント:DS専用のバチが2本付いているので遊び易く、やり込み要素満点です。 |
評価:
--- 講談社 ¥ 1,980 (2009-03-13) コメント:まだゲームで遊ぶには早い未就学児でも楽しく遊べる太鼓の絵本。どんちゃんのかわいい合図「さぁ、はじまるドン♪」が完全再現されています。 |
中国は10月1日から約1週間、国庆节(guo2 qing4 jie2)とい建国記念日でお休みに入ります。毎年この時期、中国各地でアニメ関連のイベントが行われているのですが、今年は上海でアニソン歌手のグループで結成されたJAM Projectのライブが行われるようです。
まず4日の午後に上海世貿商城で行われる『2008上海动漫娱乐展』というアニメイベントにゲスト参加し、5日に上海盧湾体育館でライブを行うとのこと。
これまで何度かJAM Projectの一部の方が中国に来てライブを行うことはありましたが、今回のように大きな会場でライブを行うことは初となるようです。どれだけの来場者が期待できるか気になるところですが、昨年(一昨年?)、影山ヒロノブ、キタダニヒロシ、遠藤正明、松本梨香が新天地のARKでライブを行ったときは盛り上がっていたので大丈夫でしょう。今回は残念なが見に行くことができないので、後日、行った方のレポートやらBlogを探すことにします。
『JAM Projectオフィシャルホームページ』
http://www.jamjamsite.com/